ハラールは食の安全が叫ばれている中、全ての製品の原料が明確である事から、ムスリム、非ムスリムを問わず誰にとっても、製品の品質と安全を保証する良い選択となり得るルールです。

 その意味では、ハラール市場は特に高品質で安全な製品を供給する事で信頼の高い日本の技術力とサービス力をフルに生かせる市場です。

 ハラールの認識が非常に少なかった為に、過去踏み込んで行けなかった方々にも我々の短期間の指導と教育により、勇気を与え、既存のビジネスにほとんど影響を与える事なく、ハラール市場に飛び込み、世界的にもトッププレーヤーになり得るチャンスのある市場と言えます。

 従って、我々のプロジェクトが実現すれば、最終的にはムスリムのみならず非ムスリムをも含めたすべての人々の生活の質を改善でき、同時にグローバル社会の調和にも貢献をすることができると考えています。

 日本ハラール研究所（Japan Halal Research Institute for Products and Services：JAHARI） は日本がハラール市場で世界的なプレーヤーになる為、又、ムスリムを含む全ての人に愛される「日本発のハラール製品」を供給できるように、あらゆる可能なサポートを提供するために設立された一般社団法人です。

 私たちの特長は、科学技術に立脚したアプローチを通じてハラール製品の品質の高さを確保することにより、ハラール製品とホスピタリティの分野に革新を起こすことです。また私たちは、この分野で世界中の多くの専門家との緊密なネットワークを持っていることも大きな強みになっています。

 私たちの目標は、研究と調査、最新の科学技術の応用により、持続可能な日本のハラールビジネスを実現することです。

 まずはじめのステップとして、国際的な協力機関とともに私たちが優先して進めるべき研究プロジェクトのテーマをいくつか決定しました。

 一つ目は、テクノロジーは進歩しているがイスラム教徒が非常に少ない日本において、「ハラール」にどう取り組んで行ったら良いか、そして政府によって厳密に定義されているハラール先進国とのズレはいかなるものかを調査することです。

 二つ目は、消費者の目線に立って継続して供給でき、ムスリムを含む世界中の人が愛用するハラール製品を開発・生産することと、日本における先端テクノロジーがどのように活用できるかを見きわめることです。

 私たちは、まずこのような研究を行うことによって、ハラールにおける日本の強みと弱みをまず明らかにすることが重要だと考えています。

 それによって日本でのハラール関連問題についての取り組みに効果的に貢献でき、このような試みは、今まで誰も成し得なかったことで、我々が日本で初めて取り組むことと確信しています。

 日本ハラール研究所は強みである世界中のハラールに関する専門家との緊密なネットワークを利用し、前述の施策により必ずやグローバルレベルでの地位を確立し、「日本発のハラール製品」を世界中の人に好まれ信頼されるグローバルブランドへと進化させる重要な貢献ができると信じています。

 これは夢のように聞こえるかもしれませんが、私たちはこの大きな夢に果敢に挑戦したいと思います。長く険しい道のりではありますが、私たちは、この達成のために、高いモチベーションと断固とした決意を維持しつつ、決してあせらず着実に前進して行きたいと思います。

一般社団法人　日本ハラール研究所代表理事

京都大学　農学博士

波山（ハサン）カムルル